2020年・平和島グランプリ出場をかけた賞金争いもいよいよ大詰めに。最も古く、最も格式の高い特別競走「ダービー」がボートレース大村で開催される。
ボートレースダービーのポイント
グランプリ出場(賞金ランク18位以内)への勝負駆けという意味合いでは11月に開催される「チャレンジカップ」が思い浮かぶところだろう。ただ、そのチャレンジカップ出場の選考基準は10月末時点の賞金ランキング34位以内だ。チャレンジカップに出場できなかった選手は、それ即ち、今年のグランプリ出場への道が断たれてしまうことになる。現状で、チャレンジカップ出場ボーター34位より下に位置する選手にとってダービーは一足早い勝負駆けということだ。
ボーダー付近の選手
枝尾賢・柳沢一は、まさにこのボーダー付近にいる。原田幸哉・山口剛も予断は許されない立場で、この辺りの選手は大村ダービーでの稼ぎが甘ければチャレンジカップ選出除外もあり得るだけに今節は一つでもいい着順が欲しい立場だ。
現時点でボーダー下にいる、福井支部の稼ぎ頭、今垣光太郎・萩原秀人、ヤング世代の筆頭、永井彪也・仲谷颯仁は最低でも優出ノルマの戦いとなる。予選落ちなら、今年のグランプリ争いからは脱落だ。他にも勝負駆けに挑む選手は大勢いる。勝負駆け選手の闘志溢れるプレーで高配当を的中できれば、ボートレースファンとしてこんなに嬉しいことはないだろう。
大村のイン
というわけで、大村ダービーだ。本命サイドの舟券に超大口投資がジャブジャブ入るその傍ら…相も変わらずコソコソと万舟を狙い続ける俺の戯言でも参考になれば幸いだ。
さて大村と聞けば24場最強のイン天国のイメージが強いが、ある種それは“作り出されたイン天国”といった側面もある。一般戦の大村は“インを勝たせたい”番組を組む傾向があるのだ。節間何度も主力選手に1号艇を割り振り、若手やB級選手は外枠メイン…こうして的中させやすい本命番組を組むことで売り上げアップを図っているのだ。
バカ高いイン勝率に怯むことはない。穴党にとってはこれは少しは気が楽になる情報ではないだろうか?(とはいえやはりインは強いが…)
俺が今年のSGで特に気にしていて、今節も軸にする作戦、それはやはり出ている選手(機力上位)を見つけることと同時に、出ていない選手(機力劣勢)を徹底的に洗い出すこと。そしてその出ていない選手のイン戦を疑うことだ。公式のキャッチフレーズを借りるなら…“大村の出ていないインを狙え”だ。