「G1開設64周年記念赤城雷神杯を迎え撃つ」俺のコラム #026

ボートレース大村で開催されていたダービーが閉幕。SG初優出ながらインから他を寄せ付けない高速ターンで栄光のゴールを駆け抜けた深谷知博が、ダービー覇者の称号をその手に掴んだ。この優勝で深谷知博の獲得賞金は急上昇。ダービー閉幕時点の賞金ランキングは6位としており、自身初となるグランプリ出場を決定付ける大金星となった。

暮れの大一番・グランプリ出場をかけた賞金ランク争いもいよいよ佳境に差し掛かり、残すSGはボートレース蒲郡チャレンジカップのみとなった。我々舟券を買う側に取っては直接的な関係はないかもしれない情報だが“勝負駆け”の要素はボートレースと切っても切り離せない関係だと、俺は思う。

例えば、今回のダービーで手痛いFに散った石野貴之がそう。現時点での賞金ランクは25位。チャレンジカップをF休みで出られない石野にとっては桐生、福岡のG1で優勝クラスの活躍があればグランプリ出場に目が残る。F2は重い足枷だが、グランプリ出場へとこの後の2場所は並々ならぬ気合いで走るだろう。桐生・福岡と続いていくG1戦にはいつにない勝負駆け要素がぎっしりと詰まっているのだ。

 

さて、今回はその桐生のG1「開設64周年記念赤城雷神杯」を取り上げてみよう。ボートレース桐生のイン戦は目安となる水準“5割程度”といった捉え方で十分だ。これに記念ということを加味すると、節間6割~7割程度がイン艇の逃げ決着というあたりに落ち着くだろう。

いくつかある桐生の水面特性で俺が最も気にしているのは、広々とした1Mだ。この空間が1Mの決め手を多彩にする。イン艇が捲り・差しを制して逃げ切るには、スタートして伸び返す行き足・しっかり回れる出足が求められる。この辺りの足がひ弱なインに対しては、いつも以上にシビアに疑ってかかる心づもりだ。

話は戻るが、広い1Mだと捲り艇の思い切った全速戦が活きてくる。イン艇はこの捲りにやられまいと握りマイ気味に応戦することになる。するとどうなるか?その懐にガッポリと差し場が開ける。“差す展開になる”と踏んだ選手を狙うのも面白いということだ。よくある展開に当てはめるなら、②や④を軸艇にした、①の2,3着付けなどだ。今節もこういったフォーメーションでの高配当はいくつか発生するだろう。

最後に俺が惚れ込んでいるエンジンを紹介。それは54号機だ。情報の少ない初日にこそあえて積極的に狙っていこうかと考えている。

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