「G1ダイヤモンドカップに向けて」俺のコラム #021

初めてボートレース徳山本場へ足を運んだときのこと。新鮮な気持ちで1マーク付近に行ってみると、すぐに今までにない違和感を感じたことを今でも覚えている。向こう正面、そこにあるはずの“大型ビジョン”がないのだ。何やら“景観”に関する決まり事か何かの事情で建設することができないと聞いたことはあるが、真意の程は定かではない。今はあれだが、水面際でレースも舟券も楽しみたかった昔の俺は、大型ビジョンでオッズの把握をしながら資金配分ができず手を焼いたことも覚えている。

そんなボートレース徳山で2020年9月23日からGⅠダイヤモンドカップが開幕する。ダイヤモンドカップとは大幅な施設改修を記念して開催される記念戦のことだ。大幅な施設改修とは例えば、大型ビジョンや、観客スタンドをリニューアルしたなどが挙げられる。前置きで舟券には関係のないことをツラツラと書いたのもそのためだ(笑)

 

ボートレース徳山の傾向

ご存じの通り徳山は、半端ではない“イン強し”の水面だ。データに目をやると最近3ヶ月のイン勝率も7割を超す。あのイン有利で名高いボートレース大村でも65%だ。穴党にとっては残酷なデータだがこれが現実。徳山の記念戦で高配当を狙う穴党はかなり厳しい戦いを余儀なくされるだろう…。

 

高配当へのアプローチ方法

さて、そんな中どのように高配当にアプローチしていくべきか。中枠・外枠の大駆け高配当に期待できないなら“インの強さが弱まる条件”を狙っていく手はどうか。例えば、低調機を引き当てた選手のイン戦を疑う(軽視する)というのも一つだ。

 

今節低調機と思えるモーター

約4ヶ月使われている徳山のモーターだが、2連対率が20%を切る本体が3機ある。67・34・47号機だ。13節使って優出実績のない45号機も機歴は良くない。これらのワースト機が使われなくても、実際レースが始まれば半数以上の選手が“中堅まで”の心許ない機力で走ることになるだろう。

機歴・前検タイム・選手コメント、そして実戦での気配から“パワー劣勢”の選手を徹底的に洗い出すのだ。そんな選手でもインに入れば当たり前のように人気が集まる。そこで裏をかいて高配当を狙い撃つ。(ただ外せばいいという分けではないが)

いつもは「出ている選手はいないか?」と血眼で探している俺だが、今回ばかりは「出てないのは誰だ?」を探すことになりそうだ。そうでもしないとこのイン水面には勝てない。