「G1開設67周年記念競走トコタンキング決定戦」俺のコラム #027

11月3日よりボートレース常滑で「GⅠトコタンキング決定戦」が開幕する。この時期“ボートレースの1年間”としては2つの大きな節目が重なる。

 

トコタンキング決定戦のポイント

まずひとつは、SGボートレースチャレンジカップ選考期間の終了。そして2020年前期の級別審査の終了だ。(ともに10月31日付)チャレンジカップ選考期間は終了し、グランプリ出場をかけた賞金争いは一段落となるが、厳密には賞金ランク18位以内をかけた勝負駆けは続いてく。

 

級別審査の終了について

この辺りももちろん注目ポイントだが、今回はより舟券作戦に密接に関係する「級別審査の終了」について触れておく。まず、級別審査の終了=フライング本数のリセット、全選手がフライング0(ゼロ)の状態となる。前期にフライングを切り、思い切ったスタート勝負ができない我慢の走りが続いていた選手達も、その呪縛から解放されるのだ。

ただ!この話はここからが重要。全選手のフライング本数がリセットされるが「フライングのペナルティ休み(正式には斡旋辞退期間)」まではリセットされない。前期にフライングを切り、そのペナルティ休みを消化していない選手は「これから」休みを消化することになる。

 

リセットされてもF休みの危険があるレーサー

今回の常滑を走るレーサーを挙げると辻栄蔵茅原悠紀はフライング休みを60日残している。いわゆる“隠れF2”というやつで、この二人は万が一常滑でFを切るようなことがあると、未消化の60日に新期1本目の30日が加算、90日のフライング休みが課せられる。新期早々に90日の休みを課せられる…当然、スタート勝負はできない。

 

休み未消化の選手

先日のボートレース桐生の石野貴之がそれだった。今節出場する選手でも、30日の休みを未消化の選手は複数人いる。今垣光太郎・太田和美・山口裕二・古賀繁輝・松尾拓だ。過激的なS合戦には参加できないと見た方が無難だろう。一般戦主力クラスでは今村暢孝・安河内将。女子選手では、浜田亜理沙・喜多須杏奈・末武里奈子・小芦るり華らが同じ状況。各地で開催されているレースで名前を見たときには“それなりの評価”をすることをおすすめしておく。(あえて狙いに行く手はある)

 

余談

余談だが尼崎を走っている高橋淳美は何とも恐ろしい90日の休みを未消化のまま走っている…。スタートは重要なポイントだ。スタートが行けないと、外から早いタイミングで来た艇にあっさり捲られる。それがどれほどの実力者でもだ。「捲りが利く⇔差し場ができる」いつもの高配当の方程式だ。

 

 

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